美輪明宏 宮沢りえに秘話明かす
歌手で俳優の美輪明宏(78)が21日、自身のことを特集したNHKの特番「真夏の夜の美輪明宏スペシル」に出演した。
番組コーナーで、今秋、野田秀樹演出の舞台で美輪を演じる女優宮沢りえ(40)が美輪の自宅を訪問。美輪は、5月に宮沢が天海祐希の代役をつとめあげたことを「大変だったでしょう」と、ねぎらうとともに称賛した。
宮沢は「寝る間もなかったです。もう、男気を出し過ぎてひげがはえてくるんじゃないかと思うくらいでした」と笑いながら振り返った。美輪は「大変な自信を得られたでしょ」と尋ねると宮沢は「そう思います。不安を抱えて舞台に立っても何もできないと思っていたんですけど、今回はたくさんの不安を抱えたまま舞台上にいたときに、ふっとその怖さみたいなものが無くなって舞台にいることがうれしかった。そういう経験はなかなか、なかったです。今までにない達成感でした」と当時の心境を詳細に語った。
宮沢は美輪に芸能生活を支える“原動力”は何かと質問。美輪は真剣なまなざしで「使命感のような気がします。多くの人たちを慰めたり励ましたり、勇気や力や安らぎを与えたり癒しを与えたり」と答えた。使命感に気づいたのは小学校1、2年生の時だったそうで、長崎県にあった海軍航空隊を慰問に訪れた際、「命をこれまでと思っている少年兵が一人一人立って敬礼して出ていく。たまらなくなって…それが使命感の一番最初だった気がします」と話し、自身の少年時代の経験を語った。