フリーキャスターの丸岡いずみ(42)が１９日、かつて出演していた読売テレビ系の情報番組「情報ライブ　ミヤネ屋」に生出演し、うつ病の苦しさを語った。また、２０１２年に結婚した映画評論家の有村昆氏について、結婚前は「ストーカーと思った」と振り返った。

　初の自伝的エッセー「仕事休んで、うつ地獄に行ってきた」（主婦と生活社）を２０日に出版する丸岡。執筆の動機について「専門家が書いた本は多いけれど、実体験に基づいた本が少ないなと思ったのと、今、うつのことで悩んでいる方、そのご家族の方や友人、恋人の方に、ちょっとでもわたしの体験談を読んで希望を持ってもらいたいなと思いました」と語った。

　丸岡は東日本大震災発生翌日の２０１１年３月１２日から被災地で取材。同年７月ごろから心身に異変を感じ、１１月に「うつ病」と診断され、１２年に日本テレビを退社し、同年に有村氏と結婚した。

　有村氏は結婚前、丸岡に「うつを乗り越えなくていい。うつ病はいずみの個性の一つなんだ」と言ったそうで、丸岡は「そのことでストーンと心の重さが取れました。お医者さまも言えないような言葉だと、わたしの担当医から言われました」と有村氏に救われたことを語った。

　しかし、うつで体調が悪いころから有村氏に「交際してほしい」と口説かれていたそうで、宮根アナから「そんなときは付き合う気にはなれないでしょ？」と聞かれると丸岡は「全然なんないですね。負担でした。（うつ病の症状である）妄想被害が強かったときは、本当に有村のことをストーカーだと思いました」と笑いながら話した。

　さらに宮根アナが「丸岡さんが日テレでずっと突っ走ってたら結婚してなかったのでは？」と聞くと丸岡は「そうですね。してなかったと思います。正直に言うと」と語った。うつが取り持った縁であることに丸岡は「縁て不思議だなと思います」とにこやかに話した。

　丸岡は、震災翌日の取材体験が一番大きなうつ病発症のきっかけとなったことを明かし、「今までに感じたことのない重圧だった」と話した。