第８回ローマ国際映画祭の授賞式が１６日（日本時間１７日）に行われ、元ＡＫＢ４８で女優の前田敦子（２２）が主演した黒沢清監督（５８）の映画「セブンスコード」が最優秀監督賞と最優秀技術貢献賞を受賞した。同映画祭で日本人が受賞するのは初めて。

　同作は黒沢監督と前田が初タッグを組んだ作品で、ロシア・ウラジオストックでオールロケを敢行したサスペンスドラマ。黒沢監督は前田をイメージしてオリジナルストーリーを書き下ろした。

　同日行われた記者会見で、審査員らは「非常に抑制のきいた、美しく驚きに満ちた作品だった」と評価した。受賞を受け黒沢監督は「こんなささやかな映画に賞を与えようという心意気に感動した」と映画祭へメッセージを寄せ、前田は「ビックリしすぎて意味がわかりません。私は監督の指示に従っただけですが、私もすごくうれしいです！」と喜びのコメントを発表した。