キマグレンKUREI77秒KO負け
「ボクシング4回戦」(29日、後楽園ホール)
男性デュオ、キマグレンのボーカル・KUREI(33)が29日、東京・後楽園ホールで、プロボクサーとしてデビューを飾った。フェザー級4回戦で同じくデビュー戦となった窪田晃則(SRS)を相手に1回1分17秒KO負け。鼻から血を流しながら、「もうちょっとやりたかった。ノックアウトとはこういうことなんだと実感しました」とホロ苦デビューとなった77秒間を振り返った。
本名の榑井勇輝(くれい・ゆうき)のコールがかかり自身のヒット曲「LIFE」が流れる中、笑顔で登場。相方のISEKI(33)や親交のある小田和正(66)が見守る中、右ボディーで攻めるも開始45秒に左フックでダウン。立て続けに相手のラッシュを浴び、2度目のダウンで力尽きた。
初リングにも「リラックスはしていた」と語るKUREIだったが、「ヘッドギアがあるのとないのでは違いますね。これがプロ」と悔しさをにじませた。
ライセンスを取得した芸能人がプロのリングに上がるのはきわめて異例だった。過去にはタレント・片岡鶴太郎(58)お笑いトリオ・ロバートの山本博(35)ら芸能人がプロテストに合格したが、リングには上がっていない。
運営会社・音遊の代表取締役も務めるKUREIは“三刀流ボクサー”として芸能界に新たな道を切り開いた。キマグレンは来夏に結成10周年の節目を迎え、音楽活動もさらに精力的になる。それでも、次戦について問われると、「やってみたいですね」と意欲を見せた。
KUREIは約2年半前からダイエット目的でボクシングを開始。今年5月にプロテストを受験し、C級(4回戦)ライセンスに合格した。音楽活動と並行してジムワークを続け、63キロから57キロまで体重を落とし試合に臨んでいた。
◆音楽関係者「10周年がありますので、次戦をやるかは本人の希望を聞きながらになりそうです」
◆KUREIが所属する「EBISU K’s BOXジム」の加山利治会長(41=元日本ウエルター級王者) 「言い訳はしないと約束していた。ツアーがある中、よく頑張った」