グループサウンズ「ザ・タイガース」が３日に行った再結成ライブを、女優の渡辺えり（５８）が東京・日本武道館で鑑賞、少女時代以来の念願をかなえて感激に浸った。３日のブログにその思いを書き込んだ。

　山形で小・中・高校時代を過ごした渡辺にとって、タイガースは遠い存在だった。だから「５８歳になってタイガースを生で、しかもアリーナ席で観られることに感謝します」と、特別な感慨に浸った。

　渡辺にとってタイガースは音楽に導いてくれた存在でもあった。そのデビューアルバム「ヒューマンルネッサンス」は小学生だった渡辺が音楽を本当に好きになったきっかけに。再結成ライブではそのアルバム収録曲から２曲が選ばれ、渡辺を遠い昔へと誘った。

　と、そのアリーナ席で、渡辺がふと通路を挟んだ向こう側を見ると、俳優の柄本明（６５）がいた。

　「柄本さんはジュリーと同い年、乗り乗りで踊っていました」と自分以上に乗りまくるその姿に驚いた。しかも普段は物静かな柄本が、「サリー！」と大声を発した。「大声で叫ぶ柄本さんの姿。初めて見ました」と渡辺にとっては新鮮な驚きだった。

　今回の再結成ライブ、オリジナルメンバー５人でステージに立つのは１９６９年以来４４年ぶりで、武道館公演は７１年の解散ライブ以来。ボーカルの沢田研二（６５）が「ついにきょうの日がやってまいりました」とあいさつすると大ヒット曲「シーサイド・バウンド」など２８曲を披露し、ファン１万３０００人をタイムスリップさせた。