樹木希林、森繁さんと元首相の秘話暴露
女優・樹木希林(70)が7日、09年に96歳で亡くなった俳優・森繁久彌さんの故郷、大阪府枚方市で行われた「森繁久彌生誕100年記念事業公演」で講演を行った。
樹木は1964年に森繁さんの主演ドラマ「七人の孫」にレギュラー出演して以来、親交があった。壇上で80分間にわたって偉大なる俳優との思い出を語り、樹木らしく「きょうは森繁さんの女の話もします」と秘話も明かした。
「私は森繁さんの女の趣味は、もうひとつだったと思う」と切り出し、場内を沸かせた樹木。かつて森繁さんが「器量のいい女を(別の男に)とられた。男としては俺のほうが上だったのに、金だよ」と悔しがっていた昔話を披露。 樹木が相手の男を問いただすと小声で「田中角栄(元首相)」と答えたという。思わぬ“暴露”に、場内がどよめく中「(森繁さん)本人が言っていたので、間違いないと思いますよ」と微笑んでいた。
また11月末に東京で行われた「森繁久彌さんの生誕100年をお祝いする会」で、黒柳徹子、中村玉緒、加藤登紀子らから「(森繁さんに)1回どう?と誘われた」「胸を触られた」といった昔話が飛び出したことも、黒柳らのモノマネ付きで報告。樹木は「これは森繁さんの功徳です。皆、ありがとうとお礼を言わないといけない歳になってからの話です」と擁護?して笑わせていた。
一方で樹木は「私は危険な感じがするんでしょうかね」と話し、20歳の時から付き合いのあった森繁さんからの“お誘い”は「一度もありませんでしたね」と振り返っていた。
また、森繁さんが87年に勲二等瑞宝章を受章した時期に、樹木がほかの俳優のことをほめると「僕のことはほめてくれないのか」と森繁さんがスネてしまったことも明かした。樹木は「国からほめられてるのに、まだほめられたいのかと思いました」と、名優の知られざる素顔を次々に明かしていた。