久米宏が年末年始特番に35年ぶり出演
フリーアナウンサーの久米宏(69)が9日、都内でBS民放5局共同の年末年始特別番組「久米宏の『ニッポン百年物語』」(29、30、1月1~3日 後9・00)の制作発表会見に登場した。
久米は、年末年始特番に関しては「フリーになってからは出ない!と決めていた」そうで、TBSアナウンサー時代の78年以来35年ぶりの登場。今回は「番組のカバーボーイのような感じの役割」との依頼を受け「BSの番組は好きでよく見ている。年末年始に地上波の番組じゃない楽しみ方をしたい人も多いと思い、やってみようと思った」と出演を快諾した。BSの番組出演も05年の大リーグで活躍するイチロー選手をインタビューして以来となる。
BS民放5局が共同企画するこの番組は、アジアでいち早く近代国家の道を歩んだ日本の、これまでの100年を振り返り、未来の100年を考えることが最大のテーマ。その中でBS日テレが「食」(29日)、BSフジが「医学」(30日)、BS‐TBSが「流行歌」(1月1日)、BS朝日が「鉄道」(1月2日)、BSジャパンが「家族」(1月3日)をテーマに番組を制作。各局が年末年始に日替わりで放送する。
久米はこの5番組共通のアンカーマンとして出演。各番組に出演するスペシャルゲストとトークを繰り広げる。「カバーボーイとの依頼で『最初の1、2分の出演』と聞いていたけど、全編に出て疲れた」と笑わせたが、次なるテレビ界と日本の100年には「テレビはどんどん進化する。目で見るより、耳で聴くようになるのではないかな。日本はもともと男尊女卑が厳しかった。先進国の中で一番、女性の社会への参加が遅れている。100年がたっても、追いつかないのでは」と自身の考えを語っていた。