すまけいさん告別式 有森也実号泣
「アングラの帝王」と呼ばれ、舞台や映画「男はつらいよ」シリーズなどで活躍し、今月7日に肝臓がんのため78歳で亡くなった俳優のすまけい(本名・須磨啓)さんの葬儀・告別式が13日、東京都新宿区の最勝寺で営まれた。
新人の頃に出演した映画「キネマの天地」(1986年)ですまさんと共演して以来、公私にわたって付き合いのあった有森也実(46)は「毎年年賀状に“またご一緒できたら”と書いてたんですが、もう書けなくなってしまいました」と涙をこぼした。
出棺時には妻の洋子さんが喪主あいさつ。2001年に脳梗塞を患ったすまさんが、手足が不自由になったとしても俳優を続ける覚悟だったことを明かした。意識がもうろうとしながらも病床で天井を見つめ、「ここはどんな劇場だろう」と話すなど、最後まで衰えなかったすまさんの役者魂を披歴。参列者からおえつが漏れていた。
式場には俳優の山西惇(51)、演出家で俳優の白井晃(56)ら85人が弔問に訪れ、すまさんとの別れを惜しんだ。