３日に脳腫瘍のため５８歳で亡くなった女性漫才コンビ「海原さおり・しおり」の海原しおり（本名・網谷しおり）さんの告別式が６日、大阪府箕面市の「箕面聖苑」で営まれた。相方の海原さおり（５６）、桂ざこば（６６）ら２１０人が弔問に訪れ、しおりさんと最後の別れをした。

　漫才の“戦友”を失ったさおりは「体の芯がないよう」と悲しみを表現。しおりさんが闘病中、「病気の体験を本にしようと少しずつ書いていた」と明かし、「遺志を継いで私が（しおりさんは）『こんなに頑張ってた』と書きたいと思う」と、コンビで“合作”を誓った。

　弔辞で、しおりさんが大好きだったという９１年にコンビで歌った曲「好きなら好きやというてんか」を披露。歌詞の「いけず（意地悪）をせんというてんか」に続けて「ホンマにしおりちゃん大好きでした。３６年間、ありがとうございました」と号泣した。

　棺には、２人でリリースしたＣＤ、披露できなかった新作漫才の台本、手紙などが納められた。