漫才師のトミーズらが１１日、ＭＢＳの情報番組「せやねん！」に出演し、３日に死去した歌手・やしきたかじんさんへの思いを語った。

　たかじんさんが特に好きだったのは高級ワインの「オーパスワン」。大阪・北新地では１本１０万円以上する。これをたかじんさんは大人数で飲み、さらに何軒もはしごするため、１晩に使ったお金が５００万円を超えたことも。

　さらに新地にある店店を移動するのにタクシーで移動し、わずか１メーターの距離にもかかわらず「お釣りはいらん」と必ず１万円渡していた。「芸人は金を貯めたらあかん」という口癖を明かさた。トミーズの雅は「このことは酸っぱく言われた。『ある日、なんぼ遣っても遣っても絶対貯まる時がくる。それを芸人の貯金というんや』って。でもまだ一銭も貯まらん。そんな時期は来るんですかな」と嘆いた。

　さらに「たかじんｎｏばぁ～」（９２～９６年）最終回にビートたけしがゲスト出演したときのことを明かした。たけしの出した条件は(1)可愛いお姉ちゃん集める(2)美味しい食事を準備(3)いいホテルへの宿泊、そして(4)ギャラはいらない-というものだった。

　それに対し、たかじんさんは朝の３時半まで一緒に飲み歩き、別れるときにたけしの弟子に自分のポケットマネーで２００万円渡した。「ギャラをいらんというたけしさんも、その意気に感じてポケットマネーから渡したたかじんさんもすごい。たかじんさんは“生きた金”を遣う人やった」と雅は、その豪快ぶりを明かしていた。