橋下市長、サヨナラ会見でも橋下節全開

 看板政策「大阪都構想」の停滞脱却を目指して出直し市長選に打って出る、大阪市の橋下徹市長(44)が26日、大阪市役所で最後の市長業務を行った。27日から一般人の立場に戻る橋下市長だが、退庁時の“サヨナラ会見”では、相変わらずの橋下節をさく裂させた。

 市長の退職時には、職員が集まって退庁を見送り、花束を渡すなどのセレモニーが恒例だが、今回は再選濃厚な見通しが広がっているためか、目立った儀式や花束もなし。

 午後5時すぎに、退庁時の囲み取材に応じた橋下市長は「有権者のご判断次第だが、何とか選挙戦で勝って、戻って来られるようがんばります」とまずは殊勝に語った。

 ただ、この日午前に行われた、出直し選の「立候補予定者説明会」には過去最多13陣営が出席したが、自民など他党は候補者擁立を見送る方向。これに橋下市長は「13陣営が説明会に来てる。政党に属さない人たちが自腹で選挙戦に挑んで、交付金や助成金をもらって何百億円もの税金が入っている政党が選挙やらないなら、大阪に政党なんていらない」と批判した。

 橋下節のエンジンがかかり、他党に向け「勝負しましょうよ。都構想の設計図作りを辞めさせるというなら、僕を落とせばいい」と宣戦布告。

 「誰か、大阪市議会から自民でも公明でも民主でも共産でも、僕に反対なら、やるよと言う議員がいないのか。情けない!普段は偉そうに、大阪のため身をとす覚悟なんて言っておきながら、覚悟もへったくれもない」とまくしたてた。

 約20分、「朝日や毎日が…」「論説委員の意見で大阪市政を切り盛りできない」などなど“お家芸”の大手全国紙批判も展開した後は、意気揚々と市役所を後にした。

 橋下市長は15日付での退職を希望したが、市議会が「不同意」としたため市長職にとどまり、法的に自動失職となる27日から一般人の立場となる。

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