結成１０年目以内の若手お笑いグループによる漫才レース「ｙｔｖ漫才新人賞決定戦」の決勝戦が２日、大阪市内で行われ、活動継続の危機にあったコンビ・藤崎マーケットが優勝を果たした。かつて「ラララライ体操」でブレークしたが、最近はネット上に“死亡説”まで流れていたことを明かし、優勝トロフィーを手に「生きてるぞ！」と絶叫アピールした。

　お笑いコンビ・和牛との一騎打ちとなった最終決戦を、人間を追いかける高性能なはずの悪者ロボットがネコアレルギーを抱えている‐など小ネタをちりばめた漫才コントで制した。

　結成９年目。近年は関西を拠点に漫才を中心に活動していたが、２月いっぱいで大阪の若手劇場「５ＵＰよしもと」のメンバーから“卒業”し、事実上、今後が見えない崖っぷちだった。トキ（２９）は「解散もあるのかなという時期でした。このレースに賭けていました」と感無量の様子。

　東京のテレビ局関係者には「ラララライだけやっとけ」と言われ悔しい思いをしたことを明かしたトキは「もう、復讐の怨念でしたね。このトロフィーを見せに行きます」と毒舌で笑わせた。

　３年前には、トキが寝坊で連続して舞台に穴を空け、活動停止の瀬戸際に立たされたことも。その後は禁煙・禁酒、さらにはボクシングの井岡ジムに入門して己を見つめ直し、改心したという。

　相方の田崎佑一（３３）は「（若手）劇場主導の仕事や番組もあったところから、完全に個人商店として出発することになり、これからどうなるんかとすごい不安でした。これで結果が出て、少しは安心材料になります」と喜びの声をあげていた。