５人組アイドルグループ・ももいろクローバーＺが１５日、東京・国立競技場でコンサートを行った。同会場での単独コンサートは史上５組目で、女性グループとしては初。アンコールの最後には、今季からメジャーリーグ・ヤンキースに移籍した田中将大投手が楽天時代にテーマ曲にもしていた「走れ！」を披露。世界への夢も乗せ、聖地でのライブを締めくくった。

　五輪の聖地をイメージカラーの５色で染めた５万５０００人のモノノフ（ももクロのファン）と、夢がかなった喜びを分かち合った。２００８年５月１７日の結成から、史上最速となる６年での国立到達。オープニングで５人は、インディーズデビュー曲「ももいろパンチ」の桜柄衣装に身を包み、トーチを持って聖火台に登場した。“点火式”で雄々しい炎をともすと、ジェットコースターに乗ってステージまでの５０メートルを一気に下った。

　リーダーの百田夏菜子（１９）は国立での嵐・松本潤（３０）の言葉を拝借し「私たち５人で、お前たち全員幸せにしてやるよ！！」と客席に絶叫していた。

　結成当初からの目標だったＮＨＫ「紅白歌合戦」初出場を１２年末に果たし、１３年元日にはメンバー全員で国立を訪れた。次なる夢を定めて前進し、たどり着いた憧れの場所だった。

　【マー君も見たかった】

　ももクロの大ファンを公言し、渡米する際には「ももクロのＤＶＤ」を持参することを明言していた田中投手は１５日、キャンプ地のフロリダ州タンパから「応援しております」「気持ちは国立へ。。。」とツイートした。国立に駆けつけることはできないが、メンバーとモノノフに、熱い気持ちを届けた。