市川染五郎「伊達の十役」へ特別な思い

10通りの衣装で撮影したポスターの前で役への思い入れを語った市川染五郎=東京・人形町の玄冶店「濱田家」
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 歌舞伎俳優の市川染五郎(41)が26日、都内で「明治座 五月花形歌舞伎」の製作発表会見を行い、上演を熱望していた演目「伊達の十役」への思いを語った。「‐十役」は市川猿翁(74)が三代目市川猿之助を名乗っていた1979年に復活させた演目。十数年前から猿翁に上演を勧められていた染五郎は「猿翁のおじさまの最高傑作の1つを再現、体現したいと思います」と念願の舞台に気合十分だった。

 上演が決定したのは昨年の12月。それより前の昨年10月に猿翁と会った際にも「『伊達の十役』をやったらいい」と言葉をかけられていたという。舞台は、その名の通り1人で10役を早変わりしながら演じる作品。市川海老蔵(36)も10年と12年に上演しており、先を越された形だが、「最近女形にも力を入れていたのは、漠然とですがこの演目があるから」と思い入れは負けていない。

 舞台は5月2~26日、東京・浜町の明治座で上演される。

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