巨人C型肝炎治療のきっかけは紳助さん
漫才コンビ、オール阪神・巨人のオール巨人(62)が28日、大阪市内で著書「さいなら!C型肝炎」の発売記念サイン会を行った。2010年から1年半にわたり、薬の副作用と戦いながらC型肝炎の治療に挑んだ巨人は「芸人は病院に行きたがらんけど、どんな病気でも早期発見、早期治療がなにより大事だと痛感しました」と訴えた。
「頑固だった、やしきたかじんさんも、早めに病院に行ってたら、もしかしたら…という思いもあります」と語った巨人。
自身は約20年前に盲腸の手術をした際に、C型肝炎のキャリアであることが判明。主治医が同じだった同期の島田紳助さん(58)からは「早よ治療せえ」と勧められていたというが、苦痛を伴う治療を避けていた。
ただ、放置しておくと、大病の原因となることもあり10年に、完治を目指すことを決断。しかし、治療薬の副作用による発熱に苦しみ、体重が10キロ近く落ちたという。
「体力には自信があったんですが、舞台で佐村河内さんやないけど耳鳴りがしたり、ゴルフで芝目を読んでるとめまいがしたりで」。壮絶な苦痛の日々だったというが、相方のオール阪神だけは、決して「やせたな」とは言わなかったことを明かし、感謝した。
「一方で、いつも傷口に塩を塗るんが、さんまですわ」。治療中であることを知らなかった同期の明石家さんま(58)が、新幹線で一緒になった際に「やせたな。どっか悪いやろ」と突っ込んできたという。オール巨人は「その夜に、事情を知ったさんまから珍しく『ごめんな』とメールが来ましたわ」と当時を振り返った。
約2カ月で「すらすらと書けた」という著書について「病気への偏見もあるし、これから治療を受ける人、家族が治療中の人たちの力になれば」と語っていた。