TBS「MOZU」初回13・3%

 10日にスタートした、俳優・西島秀俊主演のTBS系ドラマ「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」(木曜、後9・00)の初回視聴率が13・3%だったことが11日、分かった。

 また同時間帯の小栗旬主演のテレビ朝日系ドラマ「BORDER」の初回は9・7%。近年、テレ朝が優位に立つ両局の“木曜9時枠ドラマ”対決で、11カ月ぶりにTBSが数字で上回った。

 両局の木曜9時枠ドラマは、テレビ朝日が12年4月期以来、ここ8作連続で、TBSドラマを全話平均で上回っている。

 テレビ朝日は、全話平均23・0%を記録した米倉涼子主演「ドクターX」や、沢村一樹主演「DOCTORS2」などヒット作が連発。一方のTBSは昨年10月期に、「ドクターX」の裏で川口春奈主演「夫のカノジョ」が大苦戦した経緯もある。今年1月期もテレビ朝日が天海祐希主演「緊急取調室」で制した。

 TBSが数字で上回ったのは、昨年5月23日の、TBS「潜入探偵トカゲ」(10・8%)、テレビ朝日「ダブルス」(10・1%)以来、322日ぶり。

 TBS「MOZU‐」は、作家・逢坂剛のハードボイルド小説をドラマ化。主演の西島のほか、香川照之、生瀬勝久、小日向文世ら豪華な演技派が顔を揃える。

 初回は都心の繁華街で爆発が起き、主人公の警視庁公安部警部の倉木尚武(西島)の妻が死亡。テロの可能性を視野に捜査を開始した警察内部で、刑事部と公安部の確執が露呈する中、私情を挟むとして捜査から外された倉木が単独捜査に乗り出し‐とのストーリーが展開された。

 一方の「BORDER」は、死者と対話する特殊能力を持つ警視庁捜査一課の刑事・石川安吾(小栗旬)が活躍する新機軸の刑事ドラマ。初回は殺人事件の捜査に駆けつけた石川が泣き出しそうな男児と出会うが…それは被害者となった男児で、その声に導かれ、石川が隠された事件の真相を知ることになり‐とのストーリー展開だった。

 (数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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