福助退院していた 弟橋之助が明かす

 脳内出血で昨年11月から入院していた歌舞伎俳優の中村福助(53)が、退院していたことが22日、分かった。福助の弟・中村橋之助(48)が同日、都内で行われた舞台「ぢいさんばあさん」(6月2~24日、東京・半蔵門の国立劇場)の製作発表会見で明かした。

 橋之助は、福助が自宅からリハビリのために通院していることを明かし「いい形で回復しています。とにかく元気に帰ってきますから、もう少しお待ちください」と兄の復帰が近づいてきていることを示唆した。

 福助は体調不良を訴え昨年11月の舞台を途中降板。脳内出血と診断され、今年3月に歌舞伎座で予定していた七代目中村歌右衛門襲名披露興行を延期した。

 舞台は学生を中心に歌舞伎の新たな観客層の開拓を目指して開催される「歌舞伎鑑賞教室」として上演される。森鷗外の原作を歌舞伎化した演目で、武士の美濃部伊織(橋之助)と妻るん(中村扇雀)の年月を経ても変わらない夫婦の愛が描かれている。

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