坂田藤十郎 歌舞伎座1周年でセンター
歌舞伎俳優で人間国宝の坂田藤十郎(82)が27日、東京・東銀座の歌舞伎座で、同所の新開場一周年記念式典に出席した。
藤十郎は「国民のみなさま、世界のみなさまに愛されるよう、精魂込めて舞台を務めていきたいと思います」とあいさつした。また、地下の木挽町広場では市川海老蔵(36)らがファンに祝いの甘酒を振る舞うなど、総勢170人の歌舞伎俳優が記念の日を華やかに彩った。
昨年の4月2日に新開場した歌舞伎座で、170人の歌舞伎俳優たちが一周年を祝福した。人間国宝の尾上菊五郎(71)、松本幸四郎(71)、右肩の負傷から6月に復帰する片岡仁左衛門(70)らズラリと並んだ俳優陣の“センター”を務める藤十郎は「格式あるひのき舞台で、先輩方の偉業を受け継いで、最高の舞台を務めることがわれわれの責務です」と今後も精進することを約束した。
昨年3月27、28日の開場式から、今年3月の公演までに同所を訪れた観客は延べ132万人。この日も客席は満席だった。