EXOクリス 給与等に不満
韓国の人気男性グループ、EXO(エクソ)の中国人メンバー、クリス(23)が15日、所属事務所のSMエンタテインメント(以下SM)を相手取り、専属契約の無効を求め、ソウル中央地裁に提訴した。クリス側は給与への不満などを主張している。韓国の通信社、聯合ニュース(電子版)が報じた。
EXOは韓国人8人と中国出身の4人で構成された12人組。韓国の人気グループでは、東方神起やKARAのメンバーが所属事務所に対し、専属契約解除の訴訟を起こし、脱退している。
ともに訴訟では、過酷な労働に対する正当な利益をもらっていないと主張。KARAの場合は、給与が月額1万円だったこともあったとも一部メディアで報じられた。なお東方神起の所属事務所はSMだった。
今回、クリス側はSMに対し、「芸能人としてのビジョンを提示しないで、原告を付属品か統制の対象のように扱った」と主張。「原告の意志や健康状態は全く尊重しなかった」と指摘した。
収入については、「収益分配金の支給時に、一方的に作成した計算書だけを提示し、具体的な説明や精算資料を提供しなかった」との主張を展開。過酷なスケジュールの一方で、常に経済的に困窮していたと明かした。
SM側は「(訴訟の)事実を確認中であり非常に困惑している」とした上で、EXOの活動に支障が生じないよう最善の努力をするとコメントした。
EXOは2012年4月にデビュー。ソウル歌謡大賞3冠や、韓国で12年ぶりにミリオンセラーを達成し、韓国や中国などを中心に大ブレーク中。今年4月にはさいたまスーパーアリーナで日本初の単独イベントを開催した。
クリスは中国・広東州広州出身。07年のオーディションでSM練習生に抜擢された。12年にデビューしたEXOでは、中国で活動するEXO‐Mのリーダーを務めている。