桂文枝 上方落語協会会長が7期目突入
上方落語協会の役員改選を伴う定期総会が23日、大阪市北区の天満天神繁昌亭で行われ、現会長の桂文枝(70)が再任された。任期は2年。副会長は再任の笑福亭鶴瓶(62)と前幹事長の桂春之輔(65)との2人体制になる。新幹事長には桂米團治(55)が選出された。
03年の初選出から7期目に突入する文枝会長は「10年間でいろんなことをやってきた。次のテーマは“つなぐ”ということでやっていきたい。若い人たちにわれわれがやってきたことを受け継いでもらいたい」と抱負を語った。
具体的には天満天神繁昌亭に続く、定席づくりに意欲を見せた。「人数が増えてきたので、なかなか出番が回ってこない。いろいろな所に出て、場数を踏んでもらいたい」と説明。「大阪には花月や松竹もある。京都にも花月がある。できたら神戸あたりにできれば。何とか実現に向けて、これから2年間で頑張っていきたい」と“第2の繁昌亭”建設へ決意をにじませた。
現在、同協会は246人で構成。増えつつある高齢の協会員向けに福利厚生の充実を掲げた。一方で若い世代に対しては、次なる人気落語家の育成ならびに台頭が急務ととらえ、「R‐1ぐらんぷり」への対応策などを検討していく考えだ。
桂春之輔からは「死ぬまで会長をやってもらいたい。終身会長です」と後押しされていた。
新理事には桂九雀(53)、桂あやめ(50)、笑福亭三喬(53)、林家染二(52)の4人が選ばれた。新体制では月亭八方(66)が広報委員長を務める。