河瀬直美監督、パルムドールを逃す
第67回カンヌ国際映画祭の授賞式が24日(日本時間25日未明)、仏カンヌで行われ、コンペティション部門に正式出品されていた河瀬直美監督(44)の最新作「2つ目の窓」は最高賞となるパルムドールを逃した。受賞は、トルコのヌリ・ブルゲ・ジェイラン監督による「WINTER SLEEP」。
授賞式後に囲み取材に応じた河瀬監督は「正直、悔しいです。カンヌは、まだまだ私に課題を与えてくれるんだな、と思いました」と悔しさをにじませた。97年に「萌の朱雀」で史上最年少(27歳)のカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞。07年には「殯の森」でグランプリに輝いた。
今後も最高賞への期待がかかるだけに「次はパルムドールに手がかかっている、そこしかないという中、それでもまだチャレンジさせてくれる、まだ道が続いているというところだな、と。ワクワクします」と未来を見据えた。
公式上映後には12分間のスタンディングオベーションで賞賛され、現地の一部では受賞発表前に「パルムドール受賞」の“誤報”が広まったほど評価されていた「2つの窓」。日本公開は7月26日に予定されている。