小林よしのり氏、AKBの弱点突かれた
岩手県滝沢市で25日に行われたAKB48の握手会で、川栄李奈(19)と入山杏奈(18)が無職の男に襲われ負傷した事件を受け、AKBのファンで知られる漫画家・小林よしのり氏が26日、公式ブログで、“会いに行けるアイドル”の「根幹にして、最大の弱点を突かれた事件である」と指摘した。小林氏は、著書「AKB論」で、握手会でのマナーに関して警告していた。
「AKB48握手会で凶行」のタイトルでブログを更新した小林氏は、「入山・川栄らの、骨折した指の手術は成功したようで、ひとまず安堵した。」とコメント。「握手会や写メ会は、一部の非常識で悪質なファンからの言葉の暴力が以前からあって、メンバーが傷つけられているのを、ずっと心配していた。」と明かした。
“会いに行けるアイドル”として、AKBには、ファンと直接ふれあう『握手会』、ファンとツーショットで写真撮影を行う『写メ会』、公演後の『ハイタッチ会』など、従来のアイドルにはなかったファンとの生交流が“生命線”でもあった。
常々、「悪質ファンに対して、少女たちは何も言えないのだから、誰かが常に守ってやらなければならないはずだ。」と心配していたという小林氏は、「とうとう身体への直接的暴力まで発生したかと暗い気持ちになった」と恐れていた事態に発展してしまったことを憂いた。
それでも「『会いに行けるアイドル』だから、握手会なしではAKBは成立しない。」と明言。「今回の凶行は、AKBの根幹にして、最大の弱点を突かれた事件である。」と指摘した。
今回の事件を受け26日、AKB48劇場での公演が中止になったり、テレビ番組の公開観覧が中止されたり、ファンとのハイタッチ会が中止されるなど、様々な影響が出ている。
負傷したメンバーはまだ10代。心身の健康を取り戻すことが最優先だ。また、精神的ショックを受けているAKBグループのメンバー全員の心のケアも重要だ。そして、インターネット上でファンが指摘するように、安全管理が最重要課題となることは間違いない。
なお、逮捕された梅田悟容疑者(24)=青森県十和田市=は「だれでもよかった」と供述し始めているという。