宮沢りえ 初海外公演に意欲

舞台「海辺のカフカ」より。佐伯・少女役の宮沢りえ(C)渡部孝弘
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 女優の宮沢りえ(41)が31日、舞台「海辺のカフカ」(1~7日、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場)の通し稽古を行った。原作は世界中に熱烈なファンを持つ作家・村上春樹氏(65)の同名小説、演出は蜷川幸雄氏(78)とあり、世界的な注目を集める舞台。すでに2015年のロンドン、ニューヨークでの公演が決まっており、宮沢にとって初の海外公演となる。

 厳しい演出で知られる蜷川氏。稽古場でのカミナリは主に、主人公・カフカ役の新人・古畑新之(23)に落ちているというが、その様子をそばで見ていた宮沢の胸を打ったのが蜷川氏の「もっと自分を疑うんだ」という言葉だった。

 どこまでも芝居を突き詰めようとする蜷川氏の姿に「“もっとやるべきことがあるんじゃないか”と思うのはエネルギーのいることなんですよね」と感激。この言葉を台本に書き込んで、舞台に臨んでいる。

 舞台は2012年に1度上演され、今回はキャストを一新しての再演。“村上春樹&世界のニナガワ”の豪華コンビの作品とあり、ニューヨーク、ロンドン以外からも公演の要請があるが、蜷川氏は「(舞台)セットがなかなか入らないんだよ」と簡単には実現できないことを明かしていた。

 宮沢はカフカが高松で出会う佐伯・少女役。カフカが高松で出会う大島を藤木直人が演じる。

 大阪公演は6月13~16日、シアターBRAVA!。

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