玉山鉄二、米女優フォックスと息ピタリ
今秋スタートの次期NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」でW主演を務めるヒロイン役の米女優シャーロット・ケイト・フォックス(28)と、夫役の俳優・玉山鉄二(34)が2日、ドラマの主要舞台となる北海道・余市町で取材会を開いた。
同作はニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝さんと、スコットランド出身のリタ夫人をモデルにした物語。同町にあるニッカウヰスキー余市工場と旧竹鶴邸を訪問した玉山は「先ほどウイスキーをいただきました。あくまでも役作りということで」と笑顔を浮かべた。
旧竹鶴邸を見学した玉山によると、政孝氏の部屋は効率的で、ふすまを開けると、いきなり小便器がある造りだったといい「ちょっといらちな部分があるのかな解釈していまして」と関西弁でせっかちを表す言葉を用い、「今後のお芝居にいかして、ユーモアのある役柄を演じていけたらいいなと思っています」と語った。
また朝ドラ史上初の外国人ヒロインを演じるフォックスは、雪の残る北海道の景色に感激した様子で「(リタ夫人は)この景色、この自然もすごく愛されたんじゃないかと思いました。きっとスコットランドのことも思い出されていたのだと思います」と語った。
旧竹鶴邸では、政孝氏が夫人に贈った本に、妻に宛てたメッセージが書かれてあったといい「そのメッセージを見て、このドラマのストーリーが私の頭の中に一気に広がりました。この物語は本当なんだ、なんて美しいんだろう、と。彼らの勇気、気品、強さ、そういうものをすごく感じました」と役作りの大きなヒントを得た様子だった。
2人は前夜から、政孝氏の孫の孝太郎氏の案内で、ゆかりの場所を回り、竹鶴夫妻を知る関係者から当時の様子などを学んだ。3日から同町でのロケに入る。