仁左衛門、旧友林隆三さん急死を悼む 

 俳優の林隆三さんが4日、腎不全のため入院先の都内の病院で亡くなったことが9日、分かった。70歳だった。通夜、葬儀は故人の遺志により近親者のみで終えたという。

 林さんは亡くなる1週間前の5月28日、東京・目黒のライブハウスで自らがボーカルを務め、ライブを開催していた。趣味の将棋を一緒に楽しむなど長年にわたりプライベートでも交流が深かった歌舞伎俳優・片岡仁左衛門(70)は5月28日のライブに足を運び、今月1日には、林さんと電話で会話をしたばかりだった。

 仁左衛門は9日、松竹を通じて「昔、彼の家に泊まりに行って、ヘボ将棋を朝までしていたことがなつかしいです。今月1日、電話も元気な声を聞いたばかりでしたので、とてもショックが大きいです。ただ、僕も見に行きました先月28日のライブ、元気につとめあげられたこと、彼もさぞ本望だったと思います。同じ役者として、ある意味でうらやましいです。今は、ただご冥福をお祈りいたします。」と哀悼の意を表した。

 2人はNHKドラマ「好色一代男~おらんだ西鶴~」(1985年)などで共演している。

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