大塚範一元アナ、白血病の壮絶闘病語る
3年前から急性リンパ性白血病で闘病中のフリーキャスター大塚範一さん(65)が18日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜正午)に6年ぶりに出演、白血病との壮絶な闘いと、そのさなかに迎えた母の死について語った。
抗がん剤治療を始めてからは味覚がなくなり、食欲もなくなった。喉が腫れて薬が飲めなくなったが、その薬は多い時で1日70、80錠、今でも40錠くらいは飲み続けているという。
治療の一環として臍帯血を移植された際には、無菌の移植部屋に入れられた。3、4畳くらいの狭い部屋にトイレやシャワー、テーブル、ベッドが設けられ、そのベッドの上に両腕に点滴を4、5本刺さした状態で横たわった。
入院直後の2012年2月には、母の千枝さんが93歳で亡くなった。「入院して1カ月か1カ月半で。息子としてはやっぱりしんどかったですね」と、通夜も告別式も出られず、母を見送れなかったことを思い出し、目に涙をにじませた。
しかし、そんな中でも大塚さんは生きる意思を失わず「私もこんなところでへこたれてはいられない」と思い続けていたという。
免疫力の低下から体のいろんな箇所に不具合が生じ、今でも2週間に一度は通院しているという。「目が悪くてこの間も入院して手術したり…」と、完治の近い白血病とは別に病との闘いは続いている。
抗がん剤の影響で丸い顔をした大塚さん、しかし「まずしっかり歩けるようになること。そしてやっぱり情報を扱う仕事をしたいですよね」と復活への思いを話した。
黒柳徹子は「東京オリンピックの時にはぜひお治りになって、大塚さんでしかできないレポートをなさってください」と励まし、大塚さんも何度もうなずいていた。