手塚治虫の漫画を原作にしたミュージカル「ファウスト～愛の剣士たち～」（２７日～７月７日、アイアシアタートーキョー。７月１１～１３日、大阪・森ノ宮ピロティホール）の初日を翌日に控えた２６日、主演のＡ．Ｂ．Ｃ‐Ｚ・河合郁人（２６）と五関晃一（２９）、女優・三田佳子（７２）が都内で会見した。

　悪魔の力で美男子に変身するファウストを演じるため、河合は「２カ月くらい食事制限と筋トレをして、ベルトの穴を２個開けました」と肉体改造。今回、体を見せる場面はないため「夏のコンサートで披露しようかな」と思案した。

　また、大女優・三田との稽古では「すごい迫力で直視できないくらい怖い時がある。ホント見とれちゃう」と、圧倒されたことを告白。「三田さんとの２人のシーンで、初めて稽古場で涙を流せた。稽古場で１００％が出せるようになった」と、成長を実感したことも明かした。

　五関も「（稽古では自分が）自然とお辞儀したり、ひざまずいたりする」と、三田の威厳を証言した。

　また、銀髪に黒のゴージャスな衣装、紫の扇、派手なメークという悪魔ファッションの三田は「自分では気づかないオーラみたいなものがあふれてきている気がする。舞台の上に降臨できそう」と、７２歳の挑戦に手応えを感じていた。