斎藤晴彦さん 前日まで精力的に稽古
27日に自宅近くで倒れているところを発見され、病院に搬送されるも73歳で亡くなった俳優斎藤晴彦さんの最近の様子を29日、所属事務所が明らかにした。
事務所側によると斎藤さんは前日26日まで、秋の公演に向けた3日間の稽古をしていた。歌人の山崎方代の短歌を芝居にする試みだったという。
「体を動かし、大きな声で短歌を演じてみよう」という斎藤さんの熱意にあふれた精力的な稽古場だった。稽古後の打ち上げにも参加し、それぞれが作った短歌を聞きながら楽しむなど元気な様子だったが27日に突然、倒れてしまったという。
斎藤さんは27日昼ごろ東京都武蔵野市の自宅近くの駐車場で倒れているのを近所の人に発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。29日に都内の大学病院で検視が行われ、死因は心不全だったことが分かった。
通夜は7月2日18時から東京都新宿区の千日谷会堂で、告別式は同月3日11時から同所で営まれる。
斎藤さんはミュージカル「レ・ミゼラブル」のテナルディエ役などで知られる。