春一番さん急死 小猪木悼む「第一人者」
元プロレスラーで現参院議員・アントニオ猪木氏のものまね芸人としてパイオニア的存在だった春一番さんの急死を受け、同じ“猪木芸人”として仕事で共演してきたアントニオ小猪木が3日、本紙の取材に応じ、先輩を悼んだ。
小猪木は「僕が猪木さんのモノマネをやる相当前から、春一番さんはやられていた。一番最初に(本格的な)モノマネを始めた第一人者です。僕はキャラがかぶらないように意識してきた」と明かす。実際、春一番さんは猪木氏の話し方をマネしたのに対し、小猪木は試合の動きを形態模写するという手法で自身の芸を確立した。
近年も新宿中央公園での炊き出し、新宿・アントニオ猪木酒場での猪木誕生イベントなどで“本家”を交えて顔を合わせてきた。
小猪木は「テレビ東京の番組で初めてお会いして以来、猪木さんのイベントで一緒に仕事をさせていただいた。いろんな思い出が多過ぎて、急に亡くなられた今は、何を言っていいのか分からない」と絶句。「天国で大好きなお酒を飲んでもらえたら。そして思う存分、猪木さんになりきって、天国でも元気でいてもらえたら」と言葉を絞り出した。