ロック歌手の氷室京介（５３）が２０日、神奈川県の横浜スタジアムで、ソロデビュー２５周年ツアーのファイナル公演最終日を迎え、１９日のリハーサルで転倒し、胸を強打して骨折したことを明かした。聴覚障害に加え、骨折、さらに雨のため一時中断とハプニング続きだったが、氷室はファンの支えに感謝し、パワフルな歌声を響かせた。

　１３日にライブ活動を卒業することを電撃発表し、１９日の公演では耳の不調が原因であることを告白。この日のライブは、来年計画しているファイナル・コンサートを前にした“プレ・ラストステージ”となる。

　しかし、夏の嵐のためアンコールの２曲目を歌い終えた２０時１５分ごろに一時中断。約１時間天候の回復を待ち、最後にヒット曲「ＡＮＧＥＬ」を歌い上げた。氷室は「このリベンジを必ず！」とファンに約束して締めくくった。

　関東地方を襲った雷雨の影響で、夜空に稲光が走る中でのスタート。代表曲「魂を抱いてくれ」や新曲「ＯＮＥ　ＬＩＦＥ」などをたたみかけた。

　１９日のリハーサルでは、雨でぬれたステージで転倒し、胸部を強打。病院で診察を受け、骨折が判明した。終演後、来年にファイナルコンサートを開催することを再確認した。

　氷室は「２５年間やってきてこれだけたくさんの連中が声援を送ってくれた。『俺の人生はパーフェクトだな』と感謝してます」。ステージから去ることを決めた今、ライブ中に浴びる“ナマの声援”のありがたさを、あらためてかみしめていた。