「軍師官兵衛」今年最高19・4%!
20日に放送されたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(日曜、後8・00)の視聴率が、関東地区で同作最高となる19・4%を記録したことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。
これまでの最高は今年1月5日の初回の18・9%で、5月には一時12%台まで降下したこともあったが、物語の進行とともにV字回復していた。近年の大河ドラマで、7月以降の下半期に番組最高を更新したのは08年「篤姫」以来6年ぶり。
またドラマの舞台である関西地区では3週連続の20%超となる20・5%をマークした。
20日は物語の山場となる第29話「天下の秘策」。本能寺で織田信長討死の報を受け、羽柴秀吉(竹中直人)軍の軍師・黒田官兵衛(岡田准一)が、備中で対峙していた毛利軍に策謀を仕掛け、和睦を結んで、中国大返しに出るまでの攻防戦が描かれた。
官兵衛に扮するV6・岡田の“腹黒笑み”をはじめ、演技派が揃う共演陣の個性的な演技が話題に。ストーリーも、後に秀吉が天下統一後に毛利家を重用した史実を念頭に描かれ、歴史ファンからも高評価の声が相次いでいる。
20日の放送分では、官兵衛が毛利側の外交僧、安国寺恵瓊(山路和弘)に参謀2人で天下の行方を動かすことを持ちかけ、毛利軍本隊に信長討死を隠したまま和睦を結び、ほくそ笑む。しかし直後に、毛利側の知将・小早川隆景(鶴見辰吾)が本能寺の変の報を知り…との物語が展開された。
官兵衛が小早川隆景の陣で、天下に一番近い存在となった秀吉に恩を売ることを勧め、最後は実直に父・毛利元就の遺志である所領安泰を第1に守ろうとする隆景が応じたが、両者の熾烈な思惑の激突、駆け引きが見どころとなった。