市村正親、共演者らに降板を直接報告

 胃がんで入院することになり25日に開幕したばかりのミュージカル「ミス・サイゴン」の全公演を降板する俳優の市村正親(65)が27日、出演者全員にがん罹患と舞台降板を報告していたことを共演者の知念里奈が28日、公式ブログで伝えた。

 知念によると、市村の降板は27日の公演終了後、本人が出演者ら全員に直接報告したという。

 「私達のミスターサイゴン。誰より作品を愛し、ものすごいエネルギーでカンパニーを引っ張ってくれるみんなの市村さん」。そんな市村が「ミス・サイゴン」から突然消えてしまう。

 知念は「ご本人の悔しさを思うと、胸が苦しく、病気の事も心配でなりませんが、市村さんのサイゴンスピリットを大切に引き継いで、みんなで心一つにして、公演を続けていきます」と誓った。

 市村の代役はダブルキャストだった駒田一(50)と、筧利夫(51)が務める。駒田はやはり28日のブログで「とにかく回復を願うばかりです。市村さんが僕にかけて下さったお言葉、しっかり胸に刻みました」と、後を託された重みを再確認した。

 市村は今後、約2週間の入院中に腹腔鏡手術を受け、退院後は自宅で治療に専念する。

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