渡辺淳一さんお別れ 黒木瞳 感謝
今年4月に前立腺がんのため80歳で亡くなった、作家の渡辺淳一さんのお別れの会が28日、都内で行われ、女優の黒木瞳、川島なお美、俳優の津川雅彦らが別れを惜しんだ。
映画「化身」(1986年)や大ヒットした「失楽園」(97年)に出演した黒木は「わたしにとっては高いハードルを与えてくれる学校の先生のようでした」と振り返った。
宝塚歌劇団を退団後に出演した「化身」で大胆な濡れ場を演じ、「失楽園」では命を賭けて愛を貫く究極の愛を演じた。渡辺文学が2度の大きな転機となっただけに「“ありがとうございます”も“さようなら”も言えませんでしたが、感謝の気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。
この日はほかに、女優の三田佳子、川島なお美、名取裕子、秋吉久美子、俳優の豊川悦司、歌手の八代亜紀、作家の北方謙三氏、林真理子さんら約900人の友人、関係者らが出席した。
祭壇は本をイメージし、出席者には「失楽園」の原稿をプリントしたハンカチが配られた。