X JAPANトシ 恐怖の12年間告白
X JAPANのボーカルとして人気を集めながら、1997年から自己啓発セミナー「ホームオブハート」のMASAYAに心酔し、やがては自己破産にまで追い込まれたToshl(48)が30日、フジテレビ系「ノンストップ!」で「12年間の地獄」を告白した。
洗脳されたきっかけは「最初は自己啓発セミナーみたいな形でした。すごく感動の伴うもので、自分の人生に迷っていた時期でしたので絶対的に正しいんだということが刷り込まれていくんですね」と、Toshlの弱っていた心が引き込まれる原因だった。
セミナーではToshlが幼少時の悲惨な体験を発表し、親兄弟への恨みを表現することが求められた。
それに対して、“治療”として行われたのは「長時間にわたって暗い密室で、主に女性ですけど集団的に叫び、馬乗りになって、自分は床にひれ伏した状態で、そこでボコボコにやられますので、非常に恐怖が伴ってくる」と、暴行を伴う形で集団催眠の中に投げ込まれた。
洗脳から覚めたきっかけは、既にToshlが脱退していたX JAPANが07年に再結成することになった際「それまでは宇宙的犯罪者だとか言ってたのに、お金の話が入ってきた時にコロッと『やれ』と言われ、何か違うんじゃないかと」団体の目的に疑問を抱き始め、やがて脱けることを決めた。
03年には父親が亡くなっていたが、Toshlはずっとそれを知らなかった。「いま思えば、もっと一緒に時を過ごしたかった」と、洗脳から覚めたToshlにはそのことが最大の悔いとなって残っている。