土建屋さん 通夜に島田紳助さんが供花
7月31日に肝不全のため58歳で亡くなったタレントの土建屋よしゆき(本名・廣部吉行)さんの通夜が3日、京都府宇治市内で営まれ、芸能関係者、友人、親族ら300人が参列した。
芸能界を引退した島田紳助さん(58)の親友で、家業の土木建築業の傍ら、紳助さんのテレビ番組などに出演し人気者だった土建屋さん。アウトドアスポーツなど趣味も多彩で、祭壇には関西テレビ「紳助の人間マンダラ」で海外ラリーに挑戦した際のレーシングスーツやヘルメットなどが供えられた。
土建屋さんはテレビ番組では奔放でひょうきんな性格だった。長男の有利さん(28)は「父は家でもテレビでも全く一緒でした。仕事はしてましたが、しゃべるのも遊ぶのも大好きで」と振り返った。会場には、かつて紳助さんと出演した番組の写真や、各種出場レースの写真が並べられ、通夜の終盤ではVTRで過去のテレビ出演時のドタバタなどをまとめた「土建屋よしゆき アホなおっさん伝説」が上映。にぎやか好きだった土建屋さんの通夜らしく、明るく故人を弔った。
土建屋さんは6年前に抗リン脂質抗体症候群を患い、闘病中は紳助さんが訪れ、有利さんら家族を「家族一丸でがんばろな」と励ましていたという。2人は頻繁にメールで連絡を取り合っていたという。亡くなる前日の7月30日に紳助さんがバイク仲間らと病床に駆けつけ「大丈夫か」と声をかけたのが最後。2人は最後までよき親友だったという。
斎場には紳助さんの本名「長谷川公彦」名義で花が届いていた。
通夜では公私に親交が深かった歌手でタレントの円広志が「お別れのあいさつ」に立った。かつて紳助さんのクイズ番組で共演した際に、土建屋さんに答えを見せてもらったことなどをなつかしんだ円は「お前、亡くなる前に、化けて出るって皆に言うてたらしいな。俺、怖くて電気つけっぱなしで寝てるねんぞ。ようがんばって生きたよ。安らかに天国いってくれ」と涙声で語りかけた。
◆主な参列者、円広志、オール巨人、ハイヒールモモコ、石田靖