釈由美子 断髪式で涙「正直、つらい」
女優・釈由美子(36)が18日、都内で舞台「友情~秋桜のバラード~」(9月3日~12月3日、全国公演)の製作発表に出席。娘役の女優らの公開断髪式を行い、「正直、つらいです」と涙を流した。
舞台は白血病のため頭髪が抜け落ちた同級生を励ますために、クラスメート全員が丸刈りにするという、米国での実話をもとにしたストーリー。この日は公開断髪式が行われ、釈が自身の娘役の女優に、松方弘樹が女優・友寄蓮=ともよせ・れん=(19)の頭にバリカンを入れた。
実は友寄自身も昨年白血病を発症し、丸刈りにしていた。「私が昨年、丸坊主にした時は1人ぼっちで…。生死のかかっている状態でした」と明かし、「でもきょうは2年1組の(クラスメートの)みんなと、情熱を持ってやっていこうという形でできたので…髪の毛を切ることができました」と心境を吐露した。
白血病を乗り越え、舞台に立つ友寄は「私がこうして元気に出ることで病気で苦しんでいる人が希望を持って生きていける舞台になれば。きれいごとじゃなく…」と力強く語った。
釈はバリカンを入れながら、目に涙をため、「正直つらいです」。丸刈りとなった女優たちの姿に「彼女たちの勇気と心意気に応えて精いっぱい演じたいと思います」と涙を流していた。
主演の松方も「緊張しました。彼女の覚悟を重い気持ちで受け止めています」と神妙な面持ちだった。