LINE府議逃げた 報道陣振り切る
無料通信アプリ「LINE」を通じて中学生に威圧的な内容を送りトラブルになったとして、大阪維新の会府議団は20日、大阪府庁で綱紀委員会を開き、山本景大阪府議(34)=交野市選出=を除団とする方針を改めて確認した。山本府議は委員会後に会見を予定していたが一瞬も立ち止まらず、逃げるように府庁を後にした。
綱紀委員会は結論を持ち越したが、府議団の青野剛暁代表は「彼は今の厳しい状況を分かっていない。行動があまりにも好き放題だ。信頼関係を築くことができない」と怒り心頭。この日、結論は持ち越したものの「除団」の方向は変わらず、あくまでも事実関係を法律的な側面も含めて厳格に調べるためとした。
これに対する山本府議の反応を得ようと報道陣がコメントを求めたが、同府議は足早に歩きながら「結論が変わっていないのでコメントしようがない」と答えるのみで一瞬も立ち止まらず。報道陣は「せっかくだから少しだけでも立ち止まって話しましょう」と声をかけたが同府議は止まらなかった。
通りがかったタクシーをこれ幸いに見つけると乗車し、逃げるように立ち去った。しかし、同府議がタクシーに告げた行き先は府庁から数十メートルほどしか離れていない駐車場だった。
ここにも報道陣がいることを見つけてこわばった表情を浮かべると、小走りで自家用車へ。「このままだと、また『逃げた』となりますよ」と報道陣が声をかけても何も答えず、車に乗り込んで夜の闇に消えた。
同府議は一連の問題発覚後、テレビ番組の直撃を受けたが何も答えず自転車で走り去っていく映像が全国に流れた。府議はその後の会見で「逃げていない。府議団の取材許可を得ていなかった」などと釈明していた。
府議団は11日にも綱紀委員会を開き、同府議を最も処分の重い除団とすることを決めていた。今月中にも再び綱紀委員会を開き、除団処分を決定するという。