愛之助 楳図かずお役断っていた
歌舞伎俳優の片岡愛之助(42)が27日、大阪・梅田ロフトで開催中の主演映画「マザー」(9月27日公開)の公開記念展(~9月16日)を訪れ、同作で映画初監督を務めた漫画家の楳図かずお(77)とともに絵コンテなどの展示品を鑑賞した。
「マザー」は楳図の自伝的作品。愛之助は最初に出演オファーがあった時、「こんなに細い体の楳図先生と僕とは似ても似つかない」と即座に断ったことを明かした。その後、外見ではなく「楳図かずおという漫画家の役を演じてほしい」と説得されて快諾したという。
楳図も「こんなにりりしくはない。似てないといえば似てないですけど」と愛之助との容姿の違いは認めつつも「僕はストーリー中心の考え方なので」と問題なしを強調。「舞台をやっておられる方なのですごくよかった。ばっちりだと思います」と愛之助の演技を絶賛した。
また、愛之助は楳図のトレードマークでもあるボーダーシャツの秘密について解説。作中では「気持ちの変化でボーダーの幅が変わってくる。強気の時は太く、弱くなると細くなっていく」と、漫画家の楳図監督ならではの演出方法を明かしていた。