父と祖父勘三郎追善公演を兄弟で

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(32)、中村七之助(31)が10日、都内で父・十八代目中村勘三郎と祖父・十七代目中村勘三郎の追善公演を行うことを発表した。「十月大歌舞伎」(10月1~25日、東京・歌舞伎座)、「十一月新派特別公演」(11月1~25日、東京・新橋演舞場)と2カ月連続で公演を行う。

 十八代目である父勘三郎の3回忌、十七代目である祖父の二十七回忌にあたることから、父、祖父合わせての追善公演が決まった。

 また、これまで歌舞伎では何度となく共演してきた2人だが、新派の舞台での共演は初めて。叔母の波乃久里子(68)は新派に所属する女優で、兄弟が新派の舞台に出演することを熱望していたという。

 「鶴八鶴次郎」で七之助が鶴八、勘九郎が鶴次郎を演じる。互いに思いを寄せる役柄に七之助は「歌舞伎では兄弟で夫婦役をやっても違和感はないんですが、今回は気持ち悪くならないようにしたい」と意欲を燃やした。

 過去には波乃が演じたこともある鶴八を演じる七之助は「叔母にも波野(中村、波乃の本名)家の血が濃く流れているので…」と予想される厳しい指導に戦々恐々としていた。

 なお、10月の公演では「新版歌祭文 野崎村」、「菅原伝授手習鑑 寺子屋」など2人の勘三郎さんにゆかりのある演目が上演される。

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