泉ピン子 「お母ちゃん」役卒業を宣言
9月29日スタートの次期NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」(月~土曜、午前8・00)で、朝ドラ初の外国人ヒロインの前に立ちはだかる姑役を演じている女優・泉ピン子(67)が12日、広島県竹原市内で収録と会見を行った。
作品のモデルでニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏が生まれ育った同市の「竹鶴酒造」で会見したピン子は「ここは『おしん』の加賀屋に似てるんですよ」と、自身がヒロインの母親役を演じた83年の朝ドラ「おしん」をなつかしみながら、今回を「お母ちゃんと呼ばれる役は、これで最後。私が死ぬ回をお楽しみに。私、いただきますよ!」と、憎まれ役で完全燃焼することを宣言した。
ピン子は同作第1週「鬼の目にも涙」から、息子の亀山政春(玉山鉄二)がスコットランドから連れ帰ったエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)との結婚に猛反対する、母親・早苗役をド迫力で演じている。
ピン子自身も1週目の試写を見て、自身の演技に「貫禄があるわね」とニヤリ。役柄については「玉山くんに『お母ちゃん』と呼ばれるなんて、こんな冥利なことはありません」と話したが「私は本当でしたら『おばあちゃん』の役者。だから『お母ちゃん』と呼ばれる役はこれで最後です」と宣言した。
「これからどんどん(朝ドラ)役者が若くなっていきます」とピン子。来年放送の朝ドラ「まれ」のヒロインの父母役を引き合いに「特に来年の大泉洋や常盤貴子なんて、あんたたち若すぎるでしょ!その中間の役者の方が困っちゃうわ」とツッコミを入れる一幕も。
息子と外国人の結婚を猛反対する役どころについては「良いことは全部、婿養子(夫役)の前田吟さんがもっていってます。嫌なことは全部私にやらせて」と、存分に憎まれ役を熱演する覚悟。一方で「あの子(エリー)は外国から来て苦労したと思うね。実は(姑も)彼女のことは認めてたと思う。(時代的に)世間さまの手前、言えなかったんじゃないかな」と解釈を加えながら「まっ、そこは、私が死ぬときを楽しみに。私の最終週は良い週にしますんで」と予告していた。