海老蔵 三津五郎心配「歌舞伎界困る」

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(36)が29日、都内で市川海老蔵特別公演「源氏物語」(Bunkamuraオーチャードホールほか)とシンガポール公演ジャパンシアター「古典への誘い」(11月14日~16日)の製作発表会見に登場し、療養のため12月の舞台の降板を発表した坂東三津五郎(58)を心配した。

 会見の最後に、三津五郎のことを聞かれた海老蔵は「心配です。詳しいことは分からないのですが」と表情を曇らせた。「(8月の)納涼歌舞伎のときにお会いしたときは元気だった」と振り返り、「歌舞伎界は勘三郎さん、父(市川團十郎)と大きな柱を亡くしてる。三津五郎のお兄さんには次の柱。元気になってもらわないと、歌舞伎界としても困る。元気になってくださると思います」と訴えかけるように話した。

 三津五郎は昨年9月にすい臓がんの摘出手術を受け、4月に本格復帰していたが、加療の必要があると診断され、12月の舞台「芭蕉通夜舟」(こまつ座公演)の降板を27日に発表していた。

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