小林幸子、旧山古志村で9回目の稲刈り
歌手・小林幸子(60)が29日、新潟県長岡市の山古志地区で、地元小学生ら約50人と今年で9回目となる「幸子田」の稲刈りを行い、約300キロの魚沼産コシヒカリを収穫した。
小林は04年の新潟県中越地震で被害を受け全村避難となった旧山古志村の住民と、復興支援の交流を続けており、06年から5アールの田んぼを借り受け「幸子田」と名付け地元住民と一緒に米作りをしてきた。
今年5月の田植えの際には、田んぼの中で新曲「越後に眠る」を熱唱。今年は見事な豊作となり、「それ(歌)が『いい肥料になった』と言われる」(小林)と胸を張った。
中越地震から10月23日で10年。長岡市などが主催する「復興のつどい」に出席する小林は、「みんな元気になってまた稲作ができることを夢見ていた。こうして10年がたち、確実にみんな頑張って元気になった。新潟県人の強さを誇りに思う」と感慨深げに話した。
この日収穫した米は、山古志地区に還元する形での販売などを検討している。