朝ドラ「マッサン」初回21・8%好発進
9月29日にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」(月~土曜、前8・00)の初回視聴率が、関東地区で21・8%だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。
前作「花子とアン」が3月31日の初回を同じ21・8%でスタートし、期間平均(全話平均)は過去10年の朝ドラ1位となる22・6%を記録したが、「マッサン」も同水準の好スタートを切った。
同作は大正時代を舞台に、造り酒屋の跡取り息子マッサンこと亀山政春(玉山鉄二)がスコットランドに単身渡り、2年の修行を終え、現地で駆け落ち同然で結婚したスコットランド人女性・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)と帰国。国産初のウイスキーづくりを夢見て、2人で波乱の日々を乗り越えていく姿が描き出される。フォックスは朝ドラ史上初の外国人ヒロインとして話題を集めている。
29日の第1話は昭和46年、政春が北海道・余市で開催されたベスト・スコッチ・スタイル・ウイスキー賞の受賞祝賀式典に出席する場面からスタート。その後、物語は半世紀前に戻る。大正9年5月、政春は留学先のスコットランドから2年ぶりに日本へ戻る。国際結婚した妻のエリーを連れていた。帰国後は政春の故郷の広島・竹原に向かう。政春の実家は日本酒の造り酒屋・亀山酒造を営んでいた。政春の親族との初対面を喜ぶエリーだったが、母の早苗(泉ピン子)から「外国人の嫁は絶対認めまへん」と突き放される場面までが描かれた。
放送開始にあたって、制作統括の櫻井賢チーフプロデューサーは「多くの皆さまに初回放送をご覧いただき大変ありがたく思っています。ドラマのテーマは『あきらめない』こと。ウイスキーづくりに生涯をかけたマッサンと、夫の夢を支え異国で生きることを決意したエリーには、次々と困難が押し寄せます。不器用でまっすぐなマッサンは、周囲とぶつかり何度も挫折します。けれどもマッサンには『あきらめない』理由があります。そこには、夫婦の絆、親子の深い情愛、そして友や師への恩があります。朝ドラ初の海外からヒロインを迎え、撮影現場にも『あきらめない』挑戦への熱気があふれています。2人の愛と冒険の物語、最後まで大いに笑って、大いに泣いて楽しんでいただければ幸いです」とコメントした。
【最近の朝ドラ視聴率】
初 回(最 高)期間平均
ゲゲゲの女房 14・8(23・6)18・6
てっぱん 18・2(23・6)17・2
おひさま 18・4(22・6)18・8
カーネーション 16・1(25・0)19・1
梅ちゃん先生 18・5(24・9)20・7
純と愛 19・8(20・2)17・1
あまちゃん 20・1(27・0)20・6
ごちそうさん 22・0(27・3)22・4
花子とアン 21・8(25・9)22・6
マッサン 21・8
(数字は関東地区)