俳優の岩城滉一（６３）が７日、都内で、イメージキャラクターを務める「ホーユーメンズビゲン・グレーヘア」のＣＭ（９日から全国で放送）発表会に出席し、変わらぬ宇宙愛を明かした。

　岩城は、昨年４月にオランダのＳＸＣ社のプロジェクトに参加して２人乗りの宇宙船で宇宙空間に約４分間滞在することを表明。早ければ今年４月にも出発する予定だった。だが、いまだ出発は実現しておらず、「この前、社長が来て、今、機体は８０％できてるということだった」と説明。来春に、ようやく機体のお披露目会が開催される予定だという。

　「早く決めてくれないと、僕も遊ぶ都合とかあるし、連続ドラマも入ってるはずだったんだよ。もうちょっとスケジュールをはっきりしてもらいたいんだけどね」と日程の遅れに苦笑いするが、日本の芸能人で初めて宇宙に飛び出す意欲は衰えていない。

　すでに費用の９万５０００ドル（約９３０万円）は自己負担で支払い済み。「キャンセルする意味が分からない。夢をかなえるための金額」と語気を強め、「行って帰ったときに、どんな気持ちになるのか。行ったらみんなに報告したい」と約束した。

　今回制作されたＣＭでは若かりし頃の岩城の映像も“共演”。若き日の自分について「こいつ、殴りたいって思ったら、すぐ殴ってた」と振り返ったが、年齢を重ねることで「ちゅうちょするようになった」と自己分析。「生まれ育った地球を大事にしないと。石油にしても、魚にしても限りがある。長いライフスタイルを考えて生活していかないと、と６０過ぎて考えるようになったね」と語るなど、宇宙に飛び出す覚悟を決めている男はスケールアップしていた。