クドカンワールド炸裂 数字表れない人気
宮藤官九郎がNHKの朝ドラ「あまちゃん」放送後、初めて手がけた連続ドラマとして注目を集めるTBS系「ごめんね青春!」(日曜、午後9・00)が12日に放送され、初回視聴率が10・1%だったことが分かった。数字的にはやや物足りないスタートとなったが、クドカンワールド全開となった“コミカル&ホロリ”の展開に、公式HPなどに「期待どおり」「笑えた」「来週も絶対に見る」との激励コメントが殺到。視聴率には表れない高評価&人気となっている。
関ジャニ∞・錦戸亮主演の同作は静岡県三島市にある、偏差値44ながら根は純朴な生徒が集まる男子校・駒形大学付属三島高校(通称・東高)と、隣にある、超プライドが高いカトリック系女子校・聖三島女学院(通称・三女)を舞台にしたドタバタ劇。宮藤らしく随所に小ネタを仕込んだスピーディーな進行だった。
両校は歴史的に不仲。初回は、三女が経営難に陥り、見下している東高との合併話が持ち上がるというストーリーが展開された。
東高教師陣には、OB教師・原平助(錦戸)や、三宮校長(生瀬勝久)、豪徳寺教頭(緋田康人)。三女側のヒステリックな吉井校長(斉藤由貴)や、三女教師・蜂谷りさ(満島ひかり)。互いに激しく反目し合う様子がコミカルに描かれた。
同時進行で錦戸演じる主人公の高校時代のせつない失恋も描かれ、今後の伏線となった。
放送後から14日夕までに、公式HPには約500件の応援コメントが集まるなど、ネット上には高評価の書き込みが相次いでいる。「おもろしすぎる」「クドカンの脚本、最高」と脚本への感想や、おバカキャラとは一変、タンカをきるなどブチ切れ演技を披露したAKB48・川栄李奈ら、出演陣のぶっ飛んだ演技合戦にも「すごすぎ」「やばい」「笑えた」と支持する声が殺到している。
初回の視聴率には「日曜の夜向きではないのかな」「年配向けではないかも」との分析が多いが「日曜の夜を変えてくれ」と願うメッセージもあった。
(数字はビデオリサーチ調べ。関東地区)