NMB山田菜々 卒業発表、ファン悲鳴
アイドルグループ・NMB48が15日、大阪・グランキューブ大阪で、結成4周年の記念公演「4th Anniversary Live」の2日目公演を行い、1期生メンバーでチームMキャプテンの山田菜々(22)がグループからの卒業を発表した。
グループ結成当初から引っ張ってきた“陰のリーダー”が、NMBを去る決断をした。生え抜きメンバー最年長にして、チームMのキャプテンを務める山田が、4周年記念コンサートの2日目終了直前、最後のあいさつをしようとした瞬間に「ちょっと待って下さい!ここで皆さんにご報告があります。私、山田菜々は、NMB48を卒業します!」と発表。客席からは悲鳴が上がり、ステージのメンバーも動揺を隠せなかった。
同じ1期生で、ともにエースの一角としてグループをけん引してきた渡辺美優紀(21)は「うそやろ!絶対うそや!」とぼうぜんとした表情。山田は「うそじゃないで」と穏やかに笑いつつ、「4年前だったら見つけられなかった自分の新たな目標が、この4年間で見つけることができました。なので、卒業して、どうなるかは不安もありますけど、イチかバチか旅立ってみようと決心しました」と卒業を決めた心境を吐露した。場内からは割れんばかりの“菜々ちゃんコール”が起こった。
山田は2010年10月、第1期生としてNMB48に加入。11年6月のデビュー曲「絶滅黒髪少女」以来、シングル10曲全てで選抜入りしてきた。今年2月のグループ大組閣では、チームMのキャプテンに就任し、さらに名古屋・栄を拠点とするSKE48・チームK2も兼任となった。
山田は今年2~3月に行われた、チームMの大阪府内ツアーを終え、「夢だった大阪城ホールでのコンサートもできたし」と、一時は卒業を決意していたというが、その段階では保留。「前向きな決断として、そういう気持ちになったら卒業する」という意向を明かしていた。かねてマルチタレントが目標と話していた山田だけに、今後は芸能活動は継続しつつ、さまざまな分野で個人として活動していくという。なお、卒業公演は23歳の誕生日となる4月3日に行われ、それまではNMBとしての活動を続ける。
前日に山田から電話で決意を告げられたという、キャプテンの山本彩(21)は「私たちも一緒に4年間歩んできた仲間なのですごく寂しいですし、でも、卒業って言うのはけっして悲しみ嘆くことだけではないと思っています。こういう風に、笑って次のステップに進めるのは本当にすばらしいことだと思うんです」と、涙をこらえながら話した。