内田裕也 阪神に「日本一になって」
ロック歌手・内田裕也(74)が18日、日本シリーズ進出を決めた阪神を祝福した。
京都市で開催中の京都国際映画祭で上映された主演映画「十階のモスキート」の舞台あいさつに登場。降壇後、CSの速報を聞かされた内田は4連勝という虎の“ロック”な快勝劇をたたえた。
兵庫県生まれの内田は幼少期は阪神を応援していたという。「今年は下克上で久々に阪神が勝った方がいい。勝たせてあげたいという気持ちが強いです」と早くも85年以来の日本一に期待。「パ・リーグも楽天、オリックスが出てきておもしろくなったとはいえ、やっぱり“打倒巨人”という、ゲリラというか反骨精神というか、そういう姿勢が好き」と猛虎復活を喜んだ。
鬼門だったCSを無敗で突破。「すごいね。バリバリですね。今年は勝たせてあげたい。内田裕也もそういうんだから、日本一になって、それでまたスタートして、今度は内紛がないように、ロックンロールで頑張ってほしい」とパ・リーグ覇者との最終決戦に向けてエールを送った。
日本シリーズ出場決定でのビールかけなしという球団方針には「ケチだからだよ。何でやらないんだろうね」と苦言を呈しつつも「和田監督もよく頑張ってるんじゃない。想像以上の大逆転ホームランだよ」とレギュラーシーズン2位からの大反抗を絶賛した。
内田は「デイリースポーツいる?」と本紙記者を探し出すと「よかったね」と笑顔で祝福。60年代に京都で沢田研二をスカウトした内田は「かっこいい名前を考えてたんだけど、『ザ・タイガース』と付けたんでムッとした。今になってみれば『タイガース』でよかったよ。本当に思います」と満足顔。最後に「本当おめでとうございます」と言い残して、夜の京都の街へと繰り出した。