虎ファン道頓堀ダイブ59人、逮捕者なし

 18日夜にプロ野球・阪神が9年ぶりの日本シリーズ進出を決めた直後から虎ファンが集まり“道頓堀ダイブ”が起こるなど祭り状態となった大阪・道頓堀周辺は、一夜明けの19日、平穏を取り戻した。大阪府警は道頓堀川に飛び込んだ人数を59人(うち女性2人)と発表。逮捕者などはなかったという。

 “ダイブ会場”となった戎橋近くにあるカニ料理店「かに道楽」では、2003年の阪神優勝時には、ファンが暴徒化し、名物のカニの巨大看板の目玉が引き抜かれる被害にあったが、18日夜は警察官が配置され、この日、同店関係者は「警備していただき、問題ございませんでした」とほっとした様子。

 19日午前1時すぎには騒ぎも収まっていたという。同じく道頓堀名物の人形「くいだおれ太郎」も無事で、この日も通常運転した。

 大阪市は阪神のCS優勝の可能性が出た18日までに、戎橋の西側のメーンストリート御堂筋がかかる道頓堀橋に、ダイブ見物客が殺到しないよう急きょ、高さ約2メートルのバリケードを設置。この日朝に一時解体された。工事関係者は「また日本シリーズで優勝の可能性が出たら建てることになります」と苦笑いで話した。

 大阪府警は18日は府内を警察官1500人体制で警備にあたった。道頓堀に全裸で飛び込んだ男性が警察官に連行される一幕もあったが、府警によると逮捕者は出ておらず、現段階で、けが人も確認されていないという。

 同府警では、25日からの日本シリーズ期間に向け、再び警戒を強める。

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