キダ・タロー氏、道頓堀飛び込みに喝!
「かに道楽」をはじめ数多くのCM曲やテレビ番組のテーマ曲などを手がけ、“浪花のモーツァルト”と呼ばれる作曲家のキダ・タロー氏(83)が27日、大阪市内で文化庁芸術祭参加公演「キダ・タロー博覧」を開催。終了後に取材に応じ、阪神の日本シリーズ出場による大阪の盛り上がりを喜ぶ一方で、毎度の虎ファンによる道頓堀騒乱に“喝!”を入れた。
過去の阪神優勝時には、大阪・道頓堀が騒乱となり、自身がCM曲を作曲した「かに道楽」の名物の巨大カニ看板が、足が壊されたり(85年)、目玉を抜き取られる(03年)被害に遭っている。
今年も阪神の日本S進出決定時にはファンが道頓堀川に飛び込む“ダイブ”が発生しており、こうした騒動にキダ氏は「苦々しい!道頓堀に飛び込むんも、ちょっと違うと思うわ!」とおかんむり。
「僕が近鉄ファンだったころは、テレビの放送もなかったし、勝ったか負けたか、次の日の新聞をチラッとめくって(負けてたら)パッと閉じたり。そんなんやったけどなあ」と、純粋にチームの勝敗をドキドキしながら楽しんだことを振り返りながら、野球ファンの心得るべきマナーを訴えていた。
かつては熱心な近鉄ファンで、現在はひいきの球団はないというが、大阪を愛するキダ氏は、現在の日本シリーズの戦いを「めっちゃオモロイ!」。シリーズが1勝1敗のタイとなったことに「(阪神が)4タテしたらすごかったけどなあ。風呂入んの先にのばしてテレビで見てますよ」と笑顔で話した。