肺炎で３日に死去した落語家でタレントの桂小金治（かつら・こきんじ、本名田辺幹男＝たなべ・みきお）さんの通夜が１０日、東京・桐ヶ谷斎場でしめやかに営まれ、俳優・高橋英樹（７０）、歌手・藤井フミヤ（５２）ら約３２０人が参列した。

　落語に司会、役者としても活躍した小金治さんが１９６１年に日活に移籍して以来、５０年以上の付き合いになるという高橋は、「芸をまっとうされた。おしいですね」。自身の結婚式の司会を務め、会う度に「うまくいっているか」と声をかけてくれた「ゴルフの師匠」を思い返し、「ゴルフのマナーや役者の生活にも厳しかったですね」と懐かしんだ。

　フミヤは同い年という小金治さんの次男とニューヨークで出会い、愛妻家の小金治さんの自宅で何度も食事を重ねた。自身のヒット曲「ＴＲＵＥ　ＬＯＶＥ」を趣味の草笛で奏でてくれた“東京の父”に、「最後にお見舞いに行ったときにダジャレで笑わせてくれた。大丈夫と思いました」と別れを惜しんだ。